愛の奇跡。
――ちゅ。
眠ってるのをいいことに、のぞみの頬にキスを落としてから、後ろ髪引かれる思いで家を後にした。
ほんと、昨日はよく我慢できたなぁ。
“そろそろ寝よっか。ベッド一つしかないから、のぞみ使っていいよ。僕は台所に布団敷いて寝るから。”
“え、ダメだよそんなの。ここ直君ちだし。私が台所で寝る。”
“ダメだって!腰痛めるよ!”
“直君だって同じでしょ!?”
“…じゃぁ…ベッドの下に布団敷くけど…良い?大丈夫、襲わないから!!”
僕は勿論、ものすごく緊張して言ったんだけど。
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