愛の奇跡。

でも悟られたくないからちょっとクールに返事をした。



「あ、うん。DVDの続き見てた。お昼はカップラーメン貰ったよ。」



『そっか、遠慮しないで出前取っても良かったのに。夕飯どっか食べに行く?』



「え、でも私、道とか解んないから待ち合わせはできないしいいよ。」



『そう?じゃあ今日は早く上がれるから18時位には帰るし待っててね~!』



やたらテンション高いよ、この人。


人の気も知らないで…。


「はいはい、待ってるよ。」



溜め息混じりに返事をすると、笑って「じゃあね~」と電話を切られた。



< 34 / 144 >

この作品をシェア

pagetop