愛の奇跡。
そんな錯覚起こすのは、私が直君を意識してるから?
でも…見てると何とも言えない切なさが込み上げてきた。
どうして…?
なんで…?
私は…何も思い出せない。
まだ…何も。
「…悩んでても仕方ないか。んー、我ながら美味しそう!」
今日の夕飯は夏野菜カレー。
野菜たっぷり入れちゃったし、直君の嫌いな生野菜のサラダも作っちゃった。
「今日はちょっと遅いなぁ…。」
時計を見ると午後21時を回っていた。
なんとなくつけていたテレビのチャンネルを適当に変えててみる。
適当にリモコンを押していたら、テレビの画面に直君が現れた。