愛の奇跡。

そんな錯覚起こすのは、私が直君を意識してるから?


でも…見てると何とも言えない切なさが込み上げてきた。


どうして…?


なんで…?


私は…何も思い出せない。


まだ…何も。



「…悩んでても仕方ないか。んー、我ながら美味しそう!」



今日の夕飯は夏野菜カレー。


野菜たっぷり入れちゃったし、直君の嫌いな生野菜のサラダも作っちゃった。



「今日はちょっと遅いなぁ…。」



時計を見ると午後21時を回っていた。


なんとなくつけていたテレビのチャンネルを適当に変えててみる。


適当にリモコンを押していたら、テレビの画面に直君が現れた。



< 41 / 144 >

この作品をシェア

pagetop