愛の奇跡。
忍び寄る黒。
SIDE/直樹
朝、のぞみの体温を感じて目が覚めた。
そっか…夕べ、僕たち…。
そう思うと恥ずかしいやら嬉しいやらで暫くニヤニヤしながら、のぞみの可愛い寝顔を見つめてしまった。
「……ん……朝…?」
「あ、起こしちゃった?」
すぐに、のぞみも目を覚ました。
眠そうに目を擦りながら時計を見る。
「おはよ…もう起きなきゃね。」
「うんっおはようっ!!」
僕がハイテンションに挨拶をすると、ビックリするのぞみ。
それもそうか、僕はいつも寝覚め悪いから。