愛の奇跡。
川岸に、誰かが倒れてる。
慌てて川に駆け下りた。
ちょっと恐る恐る近寄る。
びしょ濡れで足は水に浸かってて、川に流されてきたって感じ。
死体…じゃないよね。
「あの…大丈夫ですか!?」
ビクビクしながらうつ伏せになってるその人を抱き起こした。
そして顔を見て…心臓が止まるかと思った。
「…のぞ…み…?」
僕が間違うはずない。
細くて華奢な体、明るい茶髪の髪…少し短くなってるけど。
この…信じられない位、小さな手。
色白のキレイな肌…黒子の位置。
全てに置いて…のぞみ。