愛の奇跡。
自分も仕事いっぱいで大変なのにさ、食事だけでもって、なんか高そうな店予約したみたいだし。
ちょっと溜め息を吐いてみても、誕生日当日に会える事がやっぱり嬉しくて、急いでしまう自分がキモい。
でも、仕方ないでしょ?
やっぱり…好きだから。
急いで待ち合わせ場所に向かう。
それが…間違いだった。
直樹が待ってる、と思うとソワソワして。
落ち着こうと思うけど、柄にもなく気分がルンルンしてしまって、気付いたら走り出していた。
信号が青から赤に変わる…でも、早く待ち合わせ場所に行きたい私は、渡ってしまえ!と走った。