聖なる華
3分もしないうちにスイレは解毒剤をもってきた。
「レイア様、どうぞ」
私はそれをうけとり水の入ったグラスに入れて溶かす。
「王女!なんですか?これは!!そんな得体の知れないものを陛下にのませるわけにはいきません」
従者が水に溶かした解毒剤の入ったグラスを取り上げようとする。
それを、風のような素早さでスイレが止めた。
私はそんな事には構わずアンレス王に水を飲ませる。
「陛下、これを飲んでください」
だが、一向に飲もうとしない。
ただ、苦しそうに呻くだけ。
仕方ない・・・