聖なる華
アンレスSIDE
「・・・ん・・・ここは?」
「陛下、お目覚めですか?」
目を開ければそこは自分の部屋だった。
「ルイか・・・俺はどうしたんです?」
「毒を盛られたんですよ」
毒か・・・確か・・・
「王女と食事をしていて・・・で、倒れてからの記憶がありません・・・」
「陛下は毒で倒れられ、そこでなぜか王女が解毒剤を用意なさいました。そして、陛下に飲ませようとしましたが陛下はお飲みになりませんでした」
そこでいったん区切るルイ。
「では、なぜ俺は今無事なんです?」
「それは・・・その、王女が口移しで解毒剤を陛下に飲ませたからです」