聖なる華
でもだ。
これで心おきなくいじれるぞ。
「そういえばお前の名前を聞いていなかったな」
「俺は、アンレスと言いましたが」
「お前じゃない。そこの従者に言ってるんだ」
「俺はルイといいます」
ルイか・・・こいつは・・・一緒にアンレスをいじれば面白いな。うん。
「陛下、それにしても悪趣味だな。この庭のタヌキといい陛下の部屋の扉といいフフ」
最後に笑ってしまったが、本性をだした私には関係ない!!
「あれは俺の趣味じゃありませんよ。あんな悪趣味に見えますか?俺」
「見えるな」
即答で返すと落ち込むアンレス。
いい気味だ。
「まぁ、それはさておき陛下というのは止めて普通に名前を呼んでください」
「なぜだ?」
「レイア様、本性がばれたからってそんな態度はいけません!!こんな姿を王妃様方に見られたら・・・・・笑い転げられますッ!!」
その言葉にこけるアンレス王とルイ。
「母上達がみれば指をさして大笑いするのは事実だ。特に父上は人前関係なく笑い転げるだろう。だが、その間をあけてそれは・・・・・・中々だぞ!!」
「お褒めにあずかり光栄でございますわ」
「王女・・・聖華帝国国王夫妻の名誉は・・・」