聖なる華



笑いを堪えながらも聞いてくるアンレス。



私としてはその方が笑えるがな。



「そんなもの知ったこっちゃない。事実だ。ただし、とばっちりが来た場合はあらゆる手段を使って握りつぶすがな」




「さらりと恐ろしい事を言われましたね。王女」



「レイア様!それでこそレイア様ですわ。昔から思っていましたもの。レイア様はそんな方だって」



私たちの会話についに我慢できなくなってきたアンレス。



面白い。なんだか話がそれている気がするが・・・まぁいいだろう。



「それは褒めてるのか?スイレ」



「褒めてるつもりで貶してるんですわ」



「たちが悪いですね。スイレさん。ですが、気に入りました。あなたとは気が合いそうです」



そうだな。お前たちは同じ匂いがする。



「ククク・・・あはははははははッ!!!」




いきなり笑いだしたアンレス。





< 55 / 104 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop