聖なる華
笑いを堪えながらも聞いてくるアンレス。
私としてはその方が笑えるがな。
「そんなもの知ったこっちゃない。事実だ。ただし、とばっちりが来た場合はあらゆる手段を使って握りつぶすがな」
「さらりと恐ろしい事を言われましたね。王女」
「レイア様!それでこそレイア様ですわ。昔から思っていましたもの。レイア様はそんな方だって」
私たちの会話についに我慢できなくなってきたアンレス。
面白い。なんだか話がそれている気がするが・・・まぁいいだろう。
「それは褒めてるのか?スイレ」
「褒めてるつもりで貶してるんですわ」
「たちが悪いですね。スイレさん。ですが、気に入りました。あなたとは気が合いそうです」
そうだな。お前たちは同じ匂いがする。
「ククク・・・あはははははははッ!!!」
いきなり笑いだしたアンレス。