聖なる華
それに私は・・・
「大丈夫か?ついに頭まで腐ってしまったのか??」
「大丈夫ですよ、王女。陛下はもともとこんな方ですから」
おい、それは大丈夫なのか・・・?
「ククク・・・本当にあなたは面白い。気に入りました」
「あ、いえ、気に入らなくて結構です」
それに律儀に返答する。
「ククク・・・ますます気に入りましたよ。で、忘れたとは言わせませんよ。名前で呼んでもらいますからね」
「いや、ちょっと・・・それは・・・」
目を泳がせながら焦る私。
「照れてるんですか?可愛いですね」
「照れ!照れてなんてない!!それに可愛くもない」
即効で否定する私。