聖なる華
「では、こちらへ」
こうして私たちは昨日食事をした場所に連れていかれた。
「レイア様、朝餉を召し上がった後はお披露目のための衣装に着替えていただきます」
「ええ」
その侍女の言葉に笑顔で返す。
席について用意された食事を眺める。
すると、アンレスが目の前の席に座った。
「あら?やっときたんですか?」
「人前ではあくまで猫を被るのですか?」
「なんのことかしら?」
人前で本性をだす馬鹿がどこにいる!
それにしても・・・まぁ、昨日の今日では毒も盛らないか。
私は出された食事を食べだした。