聖なる華
「おいしいわ」
「それはよかったです。それにしても昨日の今日で食事をするなんてあなたくらいですよ」
神経が図太いといいたいのか?!
ああ、そうさ、私の神経は図太いぞ!まぁ、私の国の者は皆毒を盛られても気にしないがな。
なんせ、毒をもられても対処できるし、そもそも毒の入った物を食べたりはしないからな。
「そんな事で食事を拒むような人間に見えます?そもそも私は自ら毒を食べるような馬鹿な真似はしませんもの」
それはもう、うんと笑顔で嫌味を言ってやった。
「そうですね、あなたは昨日毒を食べたりはしなかった」
そういった彼の目は一瞬光ったように見えた。
こいつは敵に回すとやっかいだな。