聖なる華






あいさつが終わり静かに席に座ると先ほどよりも痛い視線が送られてきた。




このくらいどうってことないがな。




「レイア、俺達もそろそろ踊りにいきましょうか?」





「ええ、アンレス様」




にっこり作り笑いを顔に張り付けて、差し出された手をとる。





私はもちろん宮廷舞踏だってできる。




そのくらいできなければ王女なんてやってられないからな。





ホールの中央まで私をエスコートするアンレスは、令嬢達の熱い視線を受けている。


もちろん私には鋭い視線を向けてくる。


そこまでモテていると逆に腹立たしくなってくるのはなぜだ?













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