聖なる華
「で?要件を早く言え」
「ハハハ、ほんとレイアはせっかちだよね」
急いで何が悪い。
「要件わ?私は多忙なんだ」
「国王とイチャイチャするのに?」
アンレスと・・・イチャイチャ・・・?
「寒気がする。鳥肌が立ってきた。ありえない、ありえなさすぎる!何故、この私が男とイチャつかなきゃいけない?」
「え~違うの?まぁいいや。要件を言うよ、国王陛下と王妃様から手紙だよ」
そう言って何の変哲もない便せんを私に差し出す。
「ありがとう、まぁ、終わったらそのうち離婚でもして帰る」
「そう、待ってるよ」
心なしかほっとしたような顔のレイシン。
「なんだその顔わ?別に帰らないという選択もありなんだが?」