聖なる華
アンレスSIDE
あまりに遅いです。
すぐに帰ってくると言いながら、こんなにも俺を待たせるとは。
「迎えに行きましょうか」
「あら、何処へ行かれるんですの?」
「わたくしと踊ってください!!」
俺の周りには香水臭い女性達。
「少しテラスへ行ってきます」
「ご一緒に行きますわ」
そんな事を口ぐちに言う、俺の地位と顔しか見ていない人達。
どうせ、側室の座を狙いあわよくば国母になろうという魂胆でしょう。
そんな表面しか見ていない、女性達にはへどがでる。
レイアは、俺自身を見てくれるたった一人の妃。
この先、側室を迎えるつもりは毛頭ない。
だから・・・