聖なる華



「レイア、行きますよ」



そう言って、すぐに背中を向けてさっさと歩きだしてしまった。




今、ものすごく醜い顔をしていることでしょう。




こんな顔をレイアに見せるわけにはいきません。




こんな・・・嫉妬に歪んだ顔を・・・・




レイアはきっと気付かないでしょうね。




初めて会った時、俺に媚びてくるのではなく嫌味を言ってきたり。



命を救われたり。



俺に本音でぶつかってきた女性は、今までレイアだけでした。



だから、いつの間にか素で接してした。



この短期間でこんなにも、あなたに惹かれてしまっている俺の気持ちに。




あなたは気付かないんでしょうね。




でも・・・これからたっぷりと夫婦としての時間がある。




ゆっくり教えていけばいい。











アンレスSIDE END




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