あなたとアタシ
ある日

いつもの様に日勤が終わり、あなたの車を見付けて乗り込んだ



『涼、これなんだか分かる?俺たちの結婚指輪』

この人は何がしたいんだろう…アタシへの嫌がらせ?
こんな醜い部分を見せたくなくわざと明るく

『見せて〜。うわぁーアタシ初めて結婚指輪ってもの見たよ』

心の中ではそんな事すらちっとも思ってなかった

この頃からあなたはアタシに何をしてもいいと思い始めてたんだね…アタシの心の傷は今も癒せてないです


あなたはそれでも続けた
『この指輪、結構高かったんだよ。一応ブランド品だしね』

『へーどこのブランド?』

『4℃だよ』

『じゃぁアタシへの指輪は百均かな?』

『えっ?指輪欲しいの?百均ならいいよ』



今、思えばあなたの本心だったね
アタシは見下されて楽しめるオモチャだったんだから…


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