君の声が聞きたくて
― 春

出会い


「お前、いつになったら女に
 目がいくようになる?」

「んー・・・10年後」

「っはぁ?!」

 
女に興味がない俺はこの春、高校2年生になる
 
はっきり言って学校が嫌いだった俺は
女にも興味がなく友達にも興味がない
 
これと言って‘親友’という友達が
いなかったりする


「 陽一、顔はいいんだから
  それを武器に頑張れよぉ 」

「 わりぃ。この顔に自信なんて
持てないわ・・ 」


ほんとにそう思う

俺の家族は親父、お袋、姉貴、俺、弟という構成で
出来てる

姉貴はそうとうな美人(性格は最悪だが。)
 
弟もそこそこの顔(性格もそこそこだ。)

俺は・・・


 ― 全てが 普通なのだ。


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