君の声が聞きたくて

女に興味がない俺も
一度だけだが
興味を持ったことがある

高校1年生の秋

先生に怒られて居残りそうじ
させられた放課後

一人の女の子を見つけた。


その子はどこか
弱弱しくて
切ない目をしてたっけ。

だけど

君の目から流れだす涙だけは
誰よりも輝いてた。

誰を思ってるんだろう
何を考えてるんだろう

こんなにも人のことを
考えたこと
なかったのに。

自分でも驚くぐらい
君の夢中だった。

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