幼馴染みのお隣さん
でも、好きだったのには変わりない。
悔しいよ。
悔しい。
でも、晴樹先輩が選んだ人なら、しょうがない。
沙希、
あたしの分。
幸せになってよね?
そうしないと縁切っちゃうからね?
「ゲッ! 味濃いっ!!!」
「え゛?! ホントに?!!」
啓が食べ掛けたスプーンに残ってるカレーを口に銜えた。
「あ、ちょっ…」
「うわぁ゛…ホントだ」
ルー入れ過ぎたかも…。
「おまっ…普通、人の食べ掛け食うか?」
「いーじゃん。ケチくさいなぁ」
「…そんな問題じゃねぇよ」
呆れた顔をしながら苦笑する啓。