幼馴染みのお隣さん
「決まりだから。じゃ、俺先行っとくわ」
「え? あ、ちょっ…」
「寂しい女は一人に出来ねぇだろ?」
「んなっ!! ささ、寂しくないし!!」
「じゃ、後でな」
「ちょっ、啓っ!!!」
あんにょやろおおおぉぉぉおおお!!
別に寂しくないし!!
あたし一人でも平気だし!
余計なお世話だし!!
どうにもならない思いを、床にぶつけ、風呂場に向かった。
「あぁ~! きもちぃ…」
ちょっと熱いくらいのお湯が、体を温めてくれる。
……出たくない。
ずっとこの中に入って居たいよぉ~。
のぼせる気かよ、あたし。
嫌々、着替え啓のお家に向かった。
「け~い? 入るよ~!」
声を掛け、いつも通りに上がる。
「啓、ちゃんと綺麗にして…ないね」
啓の部屋に上がり、その有様を目にした。