幼馴染みのお隣さん
夜更かし…?!
「お前、髪濡らしたままくんな」
雑誌を手にしたまま、あたしを見上げ、溜息を吐いた。
あ、ついつい…。
忘れてたよ。
「ったく。ここに座っとけ」
「うん」
啓は雑誌を閉じ、下に降りて行った。
ゆっくりと、カーテンから顔をのぞかせる。
あたしと啓の家は向かい合ってるから、思いっきり見える。
ってか近いね。
今更だけど。
「おい、こっち来い」
「あ、うん?」
啓の元に駆け寄ると、手を引っ張られ、足の間に挟まる形になった。
そして、優しく髪を拭いてくれる。
「なあ」
「なに?」
「・・・」
「ん? ナンデスカ?」
「動くな。やりづれぇ」
……は?
自分から声を掛けて来たクセに?