幼馴染みのお隣さん
まあ、ここで少しあたしの浮かれ話でも、聞いて貰いましょう!!
「啓!
昨日ね、晴樹先輩に会っちゃったぁ!!」
そう。
あたしは晴樹先輩の事が好き。
晴樹先輩は、3年で1番人気がある先輩。
でも、校内で人気なのは…啓、らしい。
金色がかった髪に、切れ長の目。
誰にでも優しくて、笑うと笑窪が出るんだぁ。
「ねぇ! 啓もカッコいいと思うでしょ?」
「……別に」
シラけた顔をし、淡々と答える啓。
「もう! なんだよ連れねぇなあ」
「…ウっセぇ」
「ブ――!
なんで晴樹先輩の良さが分かんないかなぁ?」
「・・・」
啓ってば…
ってかここで言っとくとね、啓は自分がモテてる事に気づいてないらしい。
かなりの鈍感だ。
でも、毎朝迎えにきてくれるし、帰りも送ってくれる。
結構イイ奴だ。