幼馴染みのお隣さん
「神埼、行こうか?」
「はい」
あたしが毎日、どんな気持ちで啓と放れて行ってるか。
……知ってる?
キーンコーンカー…
「……真希ぃ?」
「はぁ~い…」
「誰見てるの?」
「・・・」
机に突っ伏せながら、啓を見る。
自然に目がおっちゃうんだもん。
「ホント、好きだねぇ」
「・・・」
違うもん。
嫌いになりたいよ。
なりたいけど…
アイツが好きにさせるんだもん。
「ほら、弁当。渡してこないの?」
「・・・」
実はアタシが毎日、啓に弁当を作ってる。
だけどさ、
『もうちょっと可愛く作れねぇの?』
『ウィンナーいらね。飽きた』
とか、ダメだしばっかりなんだもん。