幼馴染みのお隣さん
お弁当は、横に置かれてる。
……良かった。
食べてない。
あたしは安心して、笑みが漏れた。
そしてそのまま、啓の隣に座る。
このお弁当、どーするのかな?
一番気になる事で、一番聞きたくない事。
でもあたしは――
「…このお弁当、どうするの?」
……聞いてしまった。
啓がチラッと見てから、起きあがる。
そして、あたしの手から弁当を取った。
「え…?」
想定外の事に、目を大きく見開く。
すると、啓は大きな溜息をもらした。
「俺専属はお前だろ?
そんな事も忘れたのか?
ホント、どうしようもないバカだな」
今はこんな悪口さえも、嬉しいと思ってしまう。
「それに。
俺はしらねぇ奴の食いもんを食う様なヤワじゃねえの」
そういい、あたしのお弁当を開けた。
ヤバイっ…
泣きそうだよ…。