幼馴染みのお隣さん
「「「キャアアァァァアアアアっ!!!」」」
学校につくと、すぐに囲まれた。
あたしじゃなくて、啓が。
まあ、あたしは違う意味で囲まれてるけど。
「神埼! 今日ヒマ?」
「あのさ、ここ分かんねぇんだけど、教えてくんない?」
「これ! 読んでみて!」
「あ、神埼! おはよう!!」
だ、男子さん。
神埼と言う名前はたくさんいますが…
人違いじゃないでしょうか…?
そう思いながらも、手荷物が増えて行く。
チ―――ン…
去って行った嵐。
あたしの手荷物は確実に増えていた。
後で神埼っていう人、探してみよ。
あたしは鞄に詰めて、隣で黄色い歓声に包まれてる啓を残し、教室に向かった。