幼馴染みのお隣さん





選手達はフェンスの中で試合をする。

マネージャーだって、フェンスの中には入れないらしい。


どうせ、遠くからしか見えないんだ。

やっぱ、教室で待っていたかった。


フェンスを直前に、啓から放れようとした、

その瞬間――

「お前はこっち」


グイっ

「え…?!」


手を引かれ、フェンスの中に連れ込まれた。

そんなあたしを見、悲鳴らしいものを上げる女子達。


「ななな、なんでっ?!!」

戸惑う事しか出来ない状態。


そんなあたしの手を引く事を止めないで、部室まで引きずられた。


「ちょっと待ってろ」

そういい、部室の中に入って行った啓。

部室から出て来た先輩や後輩には驚かれてばかり。


い、いや。
そりゃ、そーだろーね。

だって、マネージャーも入れない所に入ってるんだから。






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