幼馴染みのお隣さん




出てくる後輩や先輩達にとにかく頭を下げた。


早く出てこい! 啓!!


また先輩?

「あ、こんにちって啓!!!?」

「あ? 何?」

「いや…? 驚いて?」

「なにに?」

あたしは啓の下から上までを眺めた。


「なに見てんだ、気持ちわりぃ」

「な! テメェは! 
人が大人っぽくなったなぁと思っ…」

シ―――ン…


ゲッ!
サッカー部全員の視線がこちらに。


「あ~。かわいそー。恥ずかしいねぇ…」

そう言ってる啓は明らかに、そんな事を思ってない。
背伸びしながらランニングしだした。


あんにょ野郎ぅ―――!!!

啓を睨み、あっかんべーをした。


すると、いきなり笑いだした先輩達。
後輩も、釣られるように笑いだした。






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