幼馴染みのお隣さん
ガラッ
ガバッ!
「?!」
「真希おはよぉ♪」
あぁ、沙希かよ…。
勢いよく抱きついてこられ、あたしは再び廊下に出た。
「なに? 良い事でもあったの?」
「フッフ♪ それがさぁ~ウヒヒヒヒっ♪」
……不気味だよ、沙希。
「彼氏出来たのぉ!!」
「へ~…ってうえ゛?!!」
かかか、彼氏っ?!!
沙希に彼氏っ??!!
頬をピンク色に染めて、あたしを見る沙希は、ホントに幸せそうだった。
「誰?!! 誰なのっ?!!」
「フフッ♪ 聞きたいぃ?」
「うん! 教えてっ!! 誰? 誰なのっ!??」
「応援してくれる??」
「するっ! だって親友の幸せだもんっ!!」
そう。
この時は、軽い気持ちで…
ほんの、軽い気持ちで。
きいた、ハズだった。