【短】甘く愛して欲しいのに!
「お前なー…これだけのために、こんな時間に出歩くなよ」


「え…あ、ごめん…」


そんな冷たい言い方をされると思ってなくて、ズシンと胸に響いた。

また、空回りってことか…。


「今回はまじビビった。いると思わねーし」


あれ?怒ってるんだよね?

その割には声が優しい気が…。


「俺、何も用意してないけど」


「い、いいよ!あたしがプレゼントしたかっただけだしっ」


会えただけで満足♪

あ、でも……


「お返しはキスでいいよ!なんちゃっ…」


チュッ


冗談で言ったのに、突然おでこに悠希の唇が触れた。


「送るから5分待ってて。着替えてくる」


あたしを全く見ないで話す悠希。

い、今何が起きたのー!?
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