【短】甘く愛して欲しいのに!
「そんな反応されると、まじで困るんだけど」


一瞬唇が離れたかと思ったのに、また重ねられる唇。

悠希の舌が熱く絡んでくる。


く、苦し…っ。


「んっ…ゆー…き」


「何?もっと?」


ニヤッて笑った悠希は、今までとはまるで別人!

あんなにキスを拒否ってた人だとは思えない!


「何で?今まで恋人らしいことは嫌がってたのに」


あたしが聞くと、困ったように眉間にシワを寄せた悠希。

はぁー…と一つため息を吐いて、開き直ったように口を開く。


「一回手ぇ出したら、サッカーよりハマりそうで怖かった。練習放置して光といたら、夢は絶対叶わねぇし」


「ハマる…?何に?」


きっとこれが今まで拒否ってた理由なんだろうけど、イマイチ納得できない。

どういうこと?
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