【短】甘く愛して欲しいのに!
初めて悠希に”好き”だと言われて、やっぱりあたしも悠希が好きだと思った。


こんなに幸せな気分になるのは、悠希じゃなきゃありえないんだよ?


少しだけ黙った後、悠希が反論してくる。


「いーや!絶対俺の気持ちの方がデカイ」


「違う!あたし!」


「ははっ!んー…バカな光には、体で教えねーと分かんねぇか」


「え?ちょっ…」


気付いたときにはまたキスされてた。

甘くて熱い悠希のキス。


悠希ってこんなに優しくキスするんだ。

たまに漏れる吐息が、あたしなんかより色っぽい。


何だろう…この、意識がボーッとしちゃう感じ。


「や…っ」


耳にまで悠希の唇が這う。

ゾクッと初めての感覚が背中を通る。


「光…感じてんの?」
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