【短】甘く愛して欲しいのに!
「……したいに決まってんじゃん」


そして、そっと唇が重なった。


一回目のキスは、チュッて大きく音がする始まりのキス。


唇が離れたとき、至近距離で目が合った。

それだけであたしの胸は熱く溶けそうになる。


二回目のキスは、優しく唇を覆い込んで、啄むようなキス。

色んな角度から甘い刺激を受ける。


「こんな感じ?」


「ダメ。もっと欲しい」


三回目のキスは、舌が絡まるちょっとだけ大人のキス。

苦しいのに、離れたいなんて思わない。


「俺以外の奴に、そんな顔見せんなよ」


ただ一緒にいるだけでもいい。


でもやっぱり、時にはこうやって、甘く愛してね。


「悠希以外は嫌」
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