ツタエタイオモイ
そう考えてたら
どんどん順番が近づいてきていた。
私は焦って
何を言うか考えようとした。
すると
私の横にひときわ震えている女の子を見つけた。
『ねぇ、あなたも中学の時放送だったの?』
一瞬 ビクッとした彼女
だったが私に応えた
『ううん。私…人前で話せるようになりたくて。でもこんなオーディションがあるなんて知らなくて…。』
すごく大人しい性格なんだと思った
そして私と同じように
周りを見て震えている。
いよいよ順番がきて
その子の番になった。