本日の降水確率0%
 気まずくなる中、突然の告白をされた川端くんは黙ったままだ。

 何か言って欲しい。黙ったままなんて、ズルイと思ったけれど、求める言葉も口にできないくらい恥ずかしくて、私は何度も瞼を瞬かせていた。

 緊張の空気が流れる中、川端くんはようやく言葉を口にする。


「マジ? 俺を……好き?」

「冗談で、そんなコト言えないよ」

 私は顔を赤くして、そっぽを向いた。

「冗談て言ってないし」

 言い方が気に入らなかったのか、川端くんは少し怒ったような声音で言うと、

「何ていうか……想ってくれてたのが、意外で嬉しいんですけど」

 彼は照れくさそうに呟いた。

 それってまさか……。

 確かめるように、川端くんの方を向いたとき、彼は言った。

「俺は、熊谷が好きなんだ」
 
 意外だった。
 彼が、私を好きだなんて。
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