ネット遠恋。―そして私たちは現在、結婚しました。―
交際
あたし達は毎日メールをし、
たまに電話もする仲になった。
出会った12月から月日は
流れ、3月中旬。
そのときはやってきた。
彼は高校3年生。
彼の野球部は春の選抜に
出場した。
何日か後に試合を控えて
いるため、大阪の旅館にいた。
いつものように、夜に
電話した。
もう関西弁も聞き慣れ、
心地良かった。
たわいのない話をして
盛り上がっていて、話が
切れたときに彼が切り出した。
「あのさぁ、俺のこと
…どう思ってるん?」
「どうっち言われても…」
「俺…好きやねん」
「えっ?…うん」
「だけ…俺のお……………て」
すでにあたしの頭の中は
パニック状態。
旦那の声が聞き取れない
あたしは聞き返す。
「だからー俺のお……なって」
「はぁーわからん!」
「だけね!俺の女になって!」
…叫ばれた(笑)。
まさかの愛の告白(笑)。
けどあたしはびっくりしすぎて
声が出なかった。
固まりまくってるあたしに
旦那は、
「返事聞かせて?」