もしも愛が嘘ならば
『ふーん。俺のこと待ってたんだ』
ソファーに座りながら、こっちを見つめる先生。
「うん…」
小さくそう呟くと、思ってたよりも顔が熱くなった。
「ははっ…なーんてね。嘘だよ」
ちょっと焦らしてみせただけ。
『素直じゃない女ってモテないし、可愛くない』
ペン回しをしながら、わたしを睨む先生は
やっぱり綺麗で…胸が高まる。
「別にどうでもいい」
『俺は素直じゃない子、嫌いじゃないけどね?』