もしも愛が嘘ならば
『なんで?』
わたしのベットに腰を下ろして聞いてくる。
「夜も9時に来たじゃない」
『んー強いて言えば、9時はあまり好きじゃない』
こっちを向いて微笑む先生。
わたしもつられて微笑むと、先生の顔が強張った。
『お前見てると、余計に9時が嫌いになる』
「え?…なんか傷つく」
先生から視線を外して、布団にもぐりこんだ。
すぐに布団はわたしから剥がされて。
『冗談ですよ』
先生の唇が、わたしの唇に
吸い込まれるかのように重なった。