もしも愛が嘘ならば



『……おい』



手首を掴まれて。


先生に目線が向くわたし。



『…あず、誰なの?…この人』


「病院の先生です。わたしの担当の先生なんです」


『そっか…じゃ、先生。今は出てって下さい』



誰もが可愛いという顔を、先生に向ける海堂くん。



『今出て行きます。ごめんね、邪魔しちゃって』


『あ、いえ。これからもあずをお願いします』


『了解です』


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