もしも愛が嘘ならば
「だ…だってっ!…若すぎる」
テーブルに手を付いて、先生の顔を見直してみる。
『…なに?』
「ん…別に」
綺麗過ぎて。
欠点なんてなくて。
…無性に、悔しい。
『俺、アメリカにいたの』
「帰国子女ってやつ?」
『そう。で、高校2年生のときに飛び級』
当たり前かのように言い張る先生。
「あり得ない。…なんかムカつく」
わたしとは違いすぎてて、遠い存在って感じがして。
凄く、凄く。
…悲しくなった。