もしも愛が嘘ならば



「…っ……」



気持ちをぶつけるように、布団を強く握り締める。



『…ん?どうした?』



「わたし、死ぬのよ?」



『は?』



そう、居なくなるの。



わたしの存在なんて、


――…消えてしまうの。



「放っておいてよ。お願いだから」




そう、誰も。


わたしに関わらないで。


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