同棲彼氏
「譲ってやれよ」

「ヤダ」



真湖斗は、仕方ないな・・・という顔で、私の耳元に口を寄せた。



「後で同じようなの、オリジナルで作ってやるから」



真湖斗の一言で、私はおとなしく下着を返した。



女の子は、何を勘違いしたのか



「Makotoさ~ん❤ありがとぉ❤」



と、超ブリッコ口調で言った。



吐き気がする・・・。



私は仕方なく、他のを買ってもらった。



そして、これまたsharpのアクセサリー屋さんへ。



そこは、さっきのとこよりも更に凄い事になっていた。



「今日は・・・いい」



私は顔をしかめて引き返そうとした。



だけど、真湖斗は私の腕をガシッと掴んだ。



「今日はいいよ」



そう言っても離してくれない。



「お前のその首元、俺があげたので飾りてぇ」



真湖斗の言葉にドキッとした。



私はその言葉が嬉しくて、ネックレスを一つ、真湖斗にオリジナルを作ってもらうことにした。



「だから、今日はやめよう?」



真湖斗はやっとうなずいてくれた。
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