同棲彼氏
若い・・・。



俺――藤堂 真湖斗は、出てきた優美に似ている、優美のお母さんを見て、まずそう思った。



「いらっしゃ~い」



そう言って笑うお母さん。



・・・この人だけは普通そうだ。



「シュウく~ん!優美とmakoto来たわよ~」



俺・・・makotoじゃなくてMakotoですが・・・。



しかも、シュウくんって、もしや優美のお父さん!?



どんだけラブラブだ・・・。



「お母さん!makotoじゃなくて、Makoto!」



優美、フォローありがとう・・・。



「おぉ~、makotoか~」



出てきたシュウくんさん。



って、この人も名前間違えてるし・・・。



「おぉ、キミお洒落だね~。さすがデザイナー」

「パパ、真湖斗を敵対視しないでね?パパと真湖斗は全く違うんだから!真湖斗の方がお洒落でしょ!?」



確かにこのお父さん、ダサいかも・・・。



「優美、きついこと言うなよ~」

「そうよ優美、パパがかわいそうでしょ」



そう言ってキスするお母さんとパパさん。



・・・ラブラブだ。



「お母さん!パパ!真湖斗の前でイチャつかないで!こっちが恥ずかしくなる!」

「あら、別にいいじゃない。キスは大事な愛情表現~。真湖人さんにもあたし達のラブラブっぷり見せないと」



今度は漢字を間違えられてる・・・。
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