同棲彼氏
「撮影再開~」



その言葉でカメラが回る。



真湖斗達の前に一つのモニターがあるんだけど、そのモニターに映像が映し出された。



私は、ADさんに貰ったココアを飲みながら、私達の前にあるテレビで真湖斗達と同じ映像を見た。



それにしても、眠い・・・。




「・・・美!優美!」

「はっ」



真湖斗に顔を叩かれて目が覚めた。



「今、何時?」

「・・・六時」

「えっ!そんなに寝てた?」



私が起き上がると、真湖斗はなぜか顔をそらした。



「何?」

「いや・・・」

「何!」



真湖斗、何か隠してる・・・。



瞬時にそう思った。



「言ってよ」

「・・・」



何で言ってくれないの・・・。



私の目からは、自然と涙が出ていた。
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