同棲彼氏
その時聞こえる空気の読めない音。



ぐぅ~・・・



・・・やっぱり、食欲には逆らえない。



それに、腹が減っては戦は出来ぬだしね!



打倒、癒鶴!



私はリビングに下りた。



そこには真湖斗・・・。



「優美」



反射的に真湖斗を見る私。



気づくと真湖斗の腕に飛び込んでいた。



真湖斗はそんな私を優しく抱きしめてくれる。



ふいにこぼれる大量の涙。



「ごめんな・・・」

「うん、事故だって、分かってる。知ってるよ・・・。ごめん、真湖斗。許すから・・・捨てないで」

「捨てるわけない。でも、本当ごめんな?言い訳してもいいか・・・?」

「うん・・・言い訳いっぱいして私を安心させて・・・」



真湖斗はその言葉で、たくさん言い訳をしてくれた。



やっぱり・・・この真湖斗の話しを聞いてると、真湖斗が揺らぐはずない。



私は真湖斗を信じるんだもん。



そう決めたもん。
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