同棲彼氏
二週間後――



「痛い痛い!」

「優美!?」



優美が突然大声を出した。



俺――真湖斗は完璧にパニック。



「えっと・・・そうだ、病院行く!?」

「行く行く行く行く!」



俺は凄い痛そうにしている優美を車に乗せた。



今日は軽自動車にする。



「マジ腹痛い!もうイヤーー!」

「優美、ガンバレ!」

「もう真湖斗!早くして」



何故か殴られた。




病院に着いてからも数十分待たされた。



優美はさっきから「痛い痛い!」を繰り返している。



そして、やっと「藤堂さん、どうぞ」という声がした。



「藤堂ってあたし!?あ、そっか。結婚したんだ」



俺たちは病室に向かった。



「もうマジ産む~~~~~!」

「もう少し待ってください!陣痛が規則的に来てからです!」



優美、マジ苦しそう・・・。



そんな俺は、何故だか眠くなってしまった。



ここで寝るな、とか思いつつ、だんだん落ちていく俺・・・。



もう無理・・・。睡魔には逆らえん・・・。
< 95 / 103 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop