ずっと…このままで…
あたしはそれから後の事はあんまり記憶にない…

でもお姉さんから聞かされた事は、祐允が交通事故にあったという事。
涙を流す訳でもなくひたすら病院に向かって走った。
`ガラっ´

『魅來ちゃん?』
『はい、そうです。あの、祐允は?』

『ICUに入ったわ…一命はとりとめたものの、まだ意識が戻ってないの。頭をひどくコンクリートに強打したらしいのよ。』
『そうなんですか…』

『今日の所は魅來ちゃん帰っても大丈夫よ。また意識が戻ったら連絡するわ。』

『はい。分かりました。』

あたしは静かに病院を出た。

何かあたしバカみたい…
祐允が事故にあったのにオシャレしてウキウキで待ち合わせ場所で待って祐允を待って…
そう思うと涙が止まらなかった。
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