ずっと…このままで…
―――――――
『お母さん、じゃあ、あたしと亮も転校しなくちゃいけないんだよね??』

『そうよ。2人には迷惑かけるかもしれないけど、ごめんね。』

『いいよ。大丈夫だよ。』

『え~俺は転校イヤだよ!!』

『コラ、亮わがまま言わないの!!お母さんだって好きで転勤するんじゃないんだから!』
『亮ゴメンね…許してね…』

『いいよ…別に…』

亮はそう言って自分の部屋に行った。

『やっぱり亮も友達とお別れだから寂しいわよね…』
『亮にも大切な物があるんだよ。なくしたくないものが。』

あたしは亮の気持ちと同じだった。
でもあたし達の願いは虚しく転校する事になった。
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