ガチンコ勝負!vs.中坊
本来Mである私の中に秘められていたドS魂が熱く燃え上がり、顔が勝手に半笑いになっていたその時。

古傷の左膝に違和感が・・・

マズイ・・・

さっきの高跳びでやってしまったのだろうか、左膝周辺部から非常事態を告げるサイレンがファンファンファーンと鳴り響いてきた。

私の利き足は左である。

このまま跳んでしまうと、再発してしまう危険性が極めて高い。

ぐうっ・・・、膝を曲げることができず、トイレに於いても奇妙な体位で排泄せざるを得なかった、あの地獄のような日々はもう懲り懲りだ・・・。

かと言って、勝負を諦めて不戦敗になる、なんてことは私の美学(ルール)に反してしまう。

うーむ、どうするべきか・・・。
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